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2019 年度 実施状況報告書

アジア洪水圏におけるサスティナブルデザインによる災害対策建築モデルの実践的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K00727
研究機関滋賀県立大学

研究代表者

芦澤 竜一  滋賀県立大学, 環境科学部, 教授 (90748633)

研究分担者 ヒメネス ホアンラモン  滋賀県立大学, 環境科学部, 准教授 (10525281)
川井 操  滋賀県立大学, 環境科学部, 准教授 (10721962)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードアジア洪水圏 / メコンデルタ / 高床式住居 / チャウドック
研究実績の概要

本研究ではメコンデルタ洪水圏の持続可能な建築モデルの提案を目的としている。
今年度は、2019年6月にベトナムチャウドックにてNISHIZAWAARCHITECTSとプロジェクト対象地の現地ミーティングと周辺環境の現地調査を実施した。具体的には、近年の洪水高さに関するヒアリング、周辺の高床式住居の生活実態、床下空間の使われ方に関する実測調査を行なった。その結果、地域の最大洪水水位2400mmを確認し、高床式住居モデルを検討する上での基準値として設定することができた。また集落内にある桟橋が高床式住居同士を繋ぐ重要な動線インフラになっていることがわかった。
9月にタイチャオプラヤー川中流域アユタヤにあるバンバーン集落にて、地盤の高さの異なる立地毎に、高床式住居の実測調査、仮説的な木構法システムに関する実測調査、浸水域に関するヒアリング調査、を実施した。その結果、洪水時に解体された部材が転用されやすいように同じ部材厚で統一されていることがわかった。またバンコク市内チャオプラヤ川に隣接するワットポー集落の視察をおこなった。
コロナウィルスの影響によってプロジェクト対象国のベトナム入国が難しい状況にあるが(2020年5月)、この2年間共同してきた現地カウンターパートのNISHIZAWAARCHITECTSと連携してプロジェクトを遂行していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

メコンデルタ中流域に位置するチャウドックでの高床式住居モデルのプロジェクト実施状況について、カンボジア国境付近に立地することから敷地調査が困難な事情、建主側の事情により、計画の進捗に遅れが生じたため、2019年度終了予定であった本研究を2020年度まで継続することとした。

今後の研究の推進方策

コロナウィルスの影響によってプロジェクト対象国のベトナム入国が難しい状況にあるが(2020年5月)、この2年間共同してきた現地カウンターパートのNISHIZAWAARCHITECTSと連携してプロジェクトを遂行していく。

次年度使用額が生じた理由

今年度は、現地状況の度重なる変化によって調査研究とプロジェクトの遂行の中で、全ての項目を実施できなかった。
来年度には、プロジェクトの着工と竣工、調査研究の補足を進めていく。コロナによる渡航制限があった場合には、カウンターパートであるNISHIZAWAARCHITECTSに調査協力を依頼する。

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公開日: 2021-01-27  

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