研究課題
研究課題 “デザインにおける「パクリ」の発生要因とその抑止:「パクリ」と模倣・剽窃の差異”における取り組みにおいて、著者らは「パクリ」というネット社会における極めて今日的な現象の解明のみならず、その問題解決にむけた幅広い学際的な研究をすることができた。本研究課題に取り組んだ3年間の実績は、各年度で取り組む課題に応じ、段階的且つ順調に出すことができた。特に、研究2年目の2018年度は、それまでの研究成果のまとめとして単行本の著書「パクリの技法」(オーム社)を刊行することができた。本書は、これまで学術的な対象とはなっているとは言い難かった「パクリ」という現象を初めて学術的に扱った我が国最初の著書として注目されたため、「パクリ問題研究」という新しい研究領域を切り開くきっかけになったと感じている。メディア環境の急速な変化に伴い、パクリが社会問題としてニュースになることも多い。知的財産権に対する関心が高まっている今日、「パクリ」に対する総合的に研究する試みは、本研究課題を我が国の鏑矢として、今後ますます盛んになることが期待される。科研費という柔軟な予算を利用することができたため、3年間という限られた研究期間で多くの成果を出すことができた。2017年度(平成29年度)は雑誌論文2編、国際会議論文(査読あり)9編の成果発表をすることができた。2018年度(平成30年度)は著書(単行本)1冊、雑誌論文1編、国内学会論文1編の成果を発表することができた。なお、刊行した著書は、2020年4月現在で、三刷となっている。2019年度(平成31年度)は雑誌論文1編、国際会議論文(査読あり)8編の成果発表をすることができた。
すべて 2019
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 8件)
Journal of Computer Science & Network Security
巻: Vol.19 No.9 ページ: pp.120-129