本研究では,顧客の感性にばらつきがあっても,すべての顧客が満足できる製品意匠を生成するために,ファジークラスタリングとタグチメソッドおよび,多目的遺伝的アルゴリズムに基づく,ロバスト最適意匠設計法を構築した.ケーススタディでは,100名の被験者を対象に,自動車のフロントマスクの設計に提案手法を適用し,提案手法を用いることで,顧客間の選好のばらつきを抑えつつ,すべての顧客が高い選好を示す製品意匠を導出することができた. 本研究では,感性工学における深層学習の適用可能性についても研究を行い,深層学習を用いることで,製品意匠と選好の対応関係を学習,推論できることや,選好の理由を分析できることを示した.
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