研究課題/領域番号 |
17K00739
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研究機関 | 京都女子大学 |
研究代表者 |
山岡 俊樹 京都女子大学, 家政学部, 教授 (10311789)
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研究分担者 |
森 亮太 兵庫県立工業技術センター, その他部局等, 研究員 (40723440) [辞退]
土井 俊央 岡山大学, 自然科学研究科, 助教 (20794077)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | メンタルモデル / Structural Model / Functional Model / 社会メンタルモデル / 機器メンタルモデル |
研究実績の概要 |
■機器メンタルモデルだけではなく,社会メンタルモデルを提案した.この構造を活用してメンタルモデルの予測について検討した. ■メンタルモデルを従来の機器メンタルモデルだけではなく,その上位に位置する社会メンタルモデルを提案した.両者は双方向性があり,お互いが影響を受けている.そして以下のことが判明した.①従前のメンタルモデルの考え方は,モノ中心であった.その前提となる社会メンタルモデルは人々の合意を得たものであり,デザインする際検討項目となっていなかった.②VUCAの時代になると,従来にないシステムが生まれる可能性が高く,そのためにも社会メンタルモデルの合意をユーザから得る必要がある.③社会メンタルモデルでは,Sモデルに相当する人々の価値構造とFモデルに対応した人々の行動を検討する必要がある. ■操作と社会メンタルモデルの予測については以下のとおりである.(1)メンタルモデルのレベルは?①メンタルモデルを持っている.②メンタルモデルの理解レベルは中程度である.③メンタルモデルの理解レベルは小程度である,④メンタルモデルを持っていない.(2)手がかりがあるか? 手がかりから文脈が生成され,機能の特定につながる.手がかりは直接ユーザに何をすべきかのヒントを与えるが,その強さのレベルが様々である.強い場合ならば,それだけで何をすべきかわかる時がある.弱い場合は多くの手がかりが重層化あるいは集合化して,文脈となり何をすべきかわかるようになる. ①手がかりによりメンタルモデルを構築できる.②多くの弱い手がかりの蓄積により,文脈が生まれ,機能がわかり,メンタルモデルが生まれる.③手がかりが無いので,メンタルモデルは構築されない.
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