四方を海に囲まれた我が国には空港を持たない離島が多数存在し、そこに暮らす人々は通院、通勤、通学で主に船舶を利用している。船舶での移動は航空機の5倍以上の時間を要することから、船舶よりも速く、航空機のように空港を必要としない地面効果翼機の実用化が期待されており、本研究では実現可能性のあるシンプルなデザインと、飛行安定性を高い次元で融合した先鋭的な地面効果翼機のデザインの方向性を見出すことができた。さらに、国内外のフィールド調査を実施し、自走可能なビジネスモデルの検討と事業戦略の検討を行うことができた。本サービスが実用化されれば、離島に暮らす人々のQOLを大きく高めることが可能と考える。
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