本研究での成果は、多様な手のサイズに対応した「持ちやすさ」の分析を行う方法として、スマートフォンで計測した個人の手寸法データをもとにデジタルハンドをコンピュータ上に作成し、握りやすさについてシミュレーション評価することである。このシステムを構築することにより、個々のユーザに対応したデザイン提案だけでなく、多様なユーザに最適な形状を導き出すことも期待できる。本研究内で制作したスマートフォン用アプリケーションにより手の寸法データを容易に計測して収集可能となり、多人数の寸法データを収集したデータベース構築が期待でき、将来的には様々なサイズのデジタルハンドを用いた操作シミュレーションが可能となる。
|