研究課題/領域番号 |
17K00752
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
家政・生活学一般
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研究機関 | 大阪工業大学 (2022) 京都大学 (2017-2021) |
研究代表者 |
吉田 哲 大阪工業大学, 工学部, 特任教授 (10293888)
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研究分担者 |
岩田 伸一郎 日本大学, 生産工学部, 教授 (30314230)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 高齢者 / まちづくり活動 / 越境まちづくり活動 / 訪問型日常生活支援 / 参加 |
研究成果の概要 |
高齢者の越境まちづくり活動には福祉関係のものが多く、短時間移動で参加曜日・時間帯不定として自身が参加し易い用件で複数の活動に従事する高齢者がいることを明らかにした。また、地域外からの高齢者向け日常生活支援の受入では、専門的な支援で本部や活動区域を隣区や市域までの団体を受入れる学区があり、施設管理行政所管でも地域外の支援受入も想定している。一方、当該支援行政所管ではあくまで事業所が主体でボランティアがその補完となる支援想定であることを明らかにした。これは、現状でボランティアが実数として少ないためか、住民主体による高齢者支援をボランティアには委ねきれない部分のあることを示していると考えられる。
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自由記述の分野 |
建築計画学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果では高齢者の越境まちづくり活動への参加がどの分野で進んでいるのか、意欲的にこれに取組む高齢者の活動の特性を明らかにした。この中で福祉的な活動への参加が多いこと、地域外からの高齢者支援や団体の受入れの可能性も明らかにした。高齢者向け日常生活支援所管部署では、ボランティアを主となる支援主体とはまだ捉えていない点も明らかにする等の学術的意義をもつ。以上より住民主体による高齢者支援について研究代表者が考える、地域を越えた支援の相互補完による充足について現時点での可能性、つまり、この支援を地域毎に閉じて完結させない方が支援の実態としてより現実的であることの端緒を示し得たという社会的意義を持つ。
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