政府は、新子育て安心プランにおいて、令和3年度から令和6年度末までの4年間で、待機児童の解消を目指して、さらなる保育所等の受け皿の確保を推進している一方、保育士不足は深刻な課題となっている。一時離職を経験した保育士については結婚や出産が離職の契機となる場合が多く,女性職としての保育士の特性を反映している(畔蒜,2021)。保育士による子育て支援に関する研究は多数認められるものの、保育士自身の子育ての実態や保育士のための子育て支援についてはあまり検討されていない。 本研究は、政府が推進する保育士が生涯働ける魅力ある職場づくりを推進するための基礎資料を提示する点に学術的意義があると考える。
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