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2023 年度 研究成果報告書

育児と仕事を両立する保育士の母親としての葛藤調整とキャリア形成に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17K00754
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 家政・生活学一般
研究機関岡山大学

研究代表者

片山 美香  岡山大学, 教育学域, 教授 (00320052)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2024-03-31
キーワード保育士 / 母親 / 仕事と家庭の両立
研究成果の概要

未就学児を子育て中の保育士200名へのWeb調査の自由記述分析から、業務量の多さ、子どもの体調不良や参観日等で休暇を取得することへの困難が見て取れた。保育士以外の職種の者に比べて、保育士の休暇取得の困難が示された。また、保育士は仕事と家庭の切り分けが難しく、持ち帰り仕事を持たずに子育てを優先すると、業務への不満足感に繋がる可能性が 示唆された。
また、保育士への面接調査から、子どもの行事や病気等により休暇を取得する際は同僚に申し訳なさがある一方で、将来は支える側になる決意をすることによって、個々のワーク・セルフ・バランス感が醸成され、職場環境の質の向上に寄与する可能性が示された。

自由記述の分野

発達臨床心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

政府は、新子育て安心プランにおいて、令和3年度から令和6年度末までの4年間で、待機児童の解消を目指して、さらなる保育所等の受け皿の確保を推進している一方、保育士不足は深刻な課題となっている。一時離職を経験した保育士については結婚や出産が離職の契機となる場合が多く,女性職としての保育士の特性を反映している(畔蒜,2021)。保育士による子育て支援に関する研究は多数認められるものの、保育士自身の子育ての実態や保育士のための子育て支援についてはあまり検討されていない。
本研究は、政府が推進する保育士が生涯働ける魅力ある職場づくりを推進するための基礎資料を提示する点に学術的意義があると考える。

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公開日: 2025-01-30  

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