研究課題/領域番号 |
17K00764
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
家政・生活学一般
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪府立大学 (2017-2021) |
研究代表者 |
巽 真理子 大阪公立大学, 研究推進機構, 特任准教授 (00781650)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 父親の子育て / 男らしさ / ジェンダー規範 / 女性活躍 / 研究者支援 |
研究成果の概要 |
日本の大学における研究者のワーク・ライフ・バランス支援は、当初は理工系の女性研究者に限定して支援され、その後、対象者は全研究分野に広がったが、日本社会の性別役割分業の現状から、いまだ女性を主な支援対象として研究者へのワーク・ライフ・バランス支援が実施されている。本研究では、現在の研究者支援にみられるジェンダー規範として、1 )支援対象を女性に限定することは「女性=ケアを抱える存在」とみなすことにつながること、2 )ケアを抱える男性研究者は「マジョリティの中のマイノリティ」であり「男性=ケアを抱えない存在」とみなされがちであると認識する重要性を指摘した。
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自由記述の分野 |
社会学、ジェンダー論
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
女性研究者に注目されがちであった、大学での研究者へのワーク・ライフ・バランス支援について、本研究では、大学がジェンダー平等を目指すためには「ケアを抱える男性研究者」にも注目する必要を示すことができた。本研究の調査で、日本社会における性別役割分業規範が、大学の研究者という専門職のワーク・ライフ・バランスの実践に影響していることが確認された。これにより、女性だけではなく、男性にもその支援ニーズに合わせた支援を行い、その際にはケアを抱える男性は「マジョリティの中のマイノリティ」であり「男性=ケアを抱えない存在」とみなされがちであることが、ケアのジェンダー平等のため必要であることを示した。
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