現代社会では、ライフスタイルが変化したことに起因する問題点があり、これらは生活習慣病の発症と強く関連する。この関連性を明らかにするため、これまでに確立した睡眠や食習慣を反映させた精神神経疾患の病態動物モデルを使用し、それぞれの症状発現におけるヒスタミン神経系およびγ-アミノ酪酸(GABA)神経系の関与について検討を行った。 これらの検討から、睡眠習慣を反映した断続的断眠ストレス負荷マウスにおける低不安の発現には、ヒスタミンH1及びH3受容体が関与すること並びに食習慣を反映した長期粉末食飼育マウスにおける低不安の発現には、H2、H3受容体及びGABA-A受容体が関与することを明らかにした。
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