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2019 年度 実績報告書

フランスの保育者養成制度の改革に関する研究:子どもにとっての保育を支える仕組み

研究課題

研究課題/領域番号 17K00774
研究機関甲南女子大学

研究代表者

木下 裕美子  甲南女子大学, 文学部, 講師 (70434644)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードフランス / ソーシャルワーク高等専門教育機関 / 保育者養成制度改革 / 国際学術交流
研究実績の概要

本研究は、①地域の実践「親支援」と「子どもにとっての保育」②保育者養成制度改革とその内容③保育者養成校が実施する国際学術交流の取り組みに焦点をあて、フランスにおける子どもにとっての保育とその担い手のあり方を検討することが目的である。最終年度はこれまでに続き、資料調査と現地調査を行った。①については、親との連携を深める保育に関して、地域社会における実践を理解するために親支援のリサーチアクションがある。この調査活動は大学の授業にも取り入れ、教育実践として開発することができた。②については、こうしたコーディネートに関わる能力が求められる中、2005年と2018年の保育教諭学位や養成制度改革の争点と調整内容に注目し、関係団体からの意見、法令および保育政策の動向を整理した。キャリアパスの系統、職業資格レベル昇格、福祉分野の共通基礎カリキュラムの導入、養成校のLMD課程接続である。職業資格レベル昇格によるマネージメント志向強化への懸念やLMD接続の効果については、今後の展開を調査する。保育者養成改革が進む中、実態として多くの保育を担う家庭的保育員(保育ママ)の研修にも注目した。そこで、養成校で実施される家庭的保育員研修に参加させてもらい、担当者へのインタビュー内容を整理した。③について、調査内容の検討にあたり、現地の研究協力者と意見交換を行い、その過程の中で養成校(リール)が主催する国際研究大会で日本側のコーディネートとして参加し、養成校における国際学術交流の展開について知見を得ることができた。研究成果としては紀要論文を発表した。3年間の調査活動で得た研究の成果は2020年度以降に学会等で発表していく。また、2018年改革後初めての卒業生は2021年であるため、カリキュラム改革における養成する保育教員像の連続性や断絶についての実態について調査研究を継続する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 保育の多元化とエージェントの可能性 : フランスにおける保育企業の事例から2020

    • 著者名/発表者名
      木下裕美子
    • 雑誌名

      『経済学論叢』同志社大学経済学会

      巻: 第71巻第4号 ページ: 301‐332

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公開日: 2021-01-27  

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