研究課題/領域番号 |
17K00791
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
中山 徹 奈良女子大学, 生活環境科学系, 教授 (60222171)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ギャロンチベット族 / ムヤチベット族 / カンバチベット族 / 集落調査 |
研究実績の概要 |
新型コロナ感染症の関係で現地調査は実施できなかった。そのため、これまでに実施したギャロンチベット族の集落調査結果をまとめ学会に投稿した。タイトルは「ギャロンチベット族集落の空間構成について―四川省カンゼチベット族自治州を対象として―」で、日本建築学会計画系論文集第87巻、第802号(2022年12月)に掲載された。また、ムヤチベット族の集落調査結果もまとめ奈良女子大学家政学会に投稿した。タイトルは「ムヤチベット族集落の空間構成について―四川省カンゼチベット族自治州を対象として―」で、奈良女子大学家政学研究、138号に掲載された(2023年3月)。さらに、カンバチベット族の集落調査結果もまとめ日本建築学会に投稿した。タイトルは「カンバチベット族集落の空間構成について―四川省カンゼチベット族自治州を対象として―」で、掲載が決定した。掲載されるのは日本建築学会計画系論文集、第88巻、第808号で、2023年6月掲載予定である。 各々の集落調査については、以下の項目についてまとめた。面積、傾斜、人口などの基本情報、道路の種類と形状、住宅と農地・牧地の位置関係、水源、公共施設の種類と立地場所、宗教施設の種類と立地場所、集落の入り口、隣接集落との位置関係などである。これらチベット族集落の特徴を詳細にまとめた研究はなく、学術的に貴重である。また、各々の集落について典型的な特徴をまとめると同時に差異についてもまとめた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナ感染症との関係で調査が実施できず計画から大幅に遅れている。ただし、当初予定していた3チベット族の集落調査は終了し、各々の結果については学会の審査論文としてまとめ採択された。新型コロナ感染症の関係でスケジュールは遅れているが、当初想定していた研究成果はある程度達成できている。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、現時点で未実施な以下の2点について実施する予定で合ある。一つ目は、他の少数民族集落との比較である。ただ新型コロナ感染症との関係があり、当初予定していた少数民族集落との比較調査が実施できるかどうか分からない。この点については西南民族大学の研究協力者と相談した上で調査計画を立て実施する。 もう一つは、ギャロンチベット族、ムヤチベット族、カンバチベット族集落の相互比較である。個々のチベット族集落の特徴は概ね把握できたため、それら3チベット族集落の比較検討を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ感染症との関係で予定していた海外調査が実施できなかったため。
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