研究課題
基盤研究(C)
本研究は、カンゼチベット族自治州で暮らすギャロンチベット族、ムヤチベット族、カンバチベット族の集落を対象に集落空間構成の特徴を明らかにした上で、各支系の集落に共通する特徴、相違点を明らかにした研究である。全ての集落に共通しているのは、道路の種類、公共施設の種類、住居と農地の配置、牧地の配置の4項目であり、ギャロンチベット族とムヤチベット族に共通している項目は多かった。ギャロンチベット族とカンバチベット族のみに共通している項目は存在しなかった。
家政学
本研究には二つの学術的意義がある。一つ目は、四川省カンゼチベット族自治州で暮らすギャロンチベット族、ムヤチベット族、カンバチベット族の集落空間構成の特徴を明らかにした点である。二つ目は、四川省カンゼチベット族自治州で暮らすギャロンチベット族、ムヤチベット族、カンバチベット族の集落空間構成の共通点と相違点を明らかにした点である。このような比較研究は存在していなかったが、本研究ではあらかじめ共通の調査項目を設定していたため、このような比較が可能になったと言える。