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2018 年度 実施状況報告書

調理加工品における融点の異なる砂糖の特性とその生成メカニズムの探索

研究課題

研究課題/領域番号 17K00823
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

坂本 薫  兵庫県立大学, 環境人間学部, 教授 (20187032)

研究分担者 村松 康司  兵庫県立大学, 工学研究科, 教授 (50343918)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードスクロース結晶 / 砂糖
研究実績の概要

WHO が砂糖税を推奨するなど、現代において砂糖は健康の敵とされている。砂糖の使用を減らすため、砂糖に代わる新甘味料の研究は多々行われているが、代替は一部である。なぜなら、砂糖には甘みをつけるだけでなく菓子類のテクスチャー形成など食品加工上重要な働きがあるからである。
砂糖商品のうちで、グラニュ糖やザラメ糖は不純物量が非常に少なく、純度99.9%以上と試薬並みに純度が高いので、融点が異なるものがあり加熱熔融特性に差異があることは認識されずにいる。しかし現実には、その加熱熔融特性は異なり、加熱による熔融や分解、着色度などに差異があるため食品加工上の利用に困難が生じている。
そこで、焼きメレンゲ、グレーズ、パン、餡等を調製して、その焼き色や乾燥状態、還元糖の生成などの差異について調べた。
また、融点の異なる砂糖の特性を把握するため、自動融点測定装置での測定を中心として、昇温時間を変化させて融点測定を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

融点の異なる砂糖の特性を把握するため、自動融点測定装置での測定を中心として、昇温時間を変化させて融点測定を行った。また、砂糖の差異が調理品に及ぼす影響を調べた。

今後の研究の推進方策

今後の研究の推進方策としては、融点の異なる砂糖を用いた調理加工品における砂糖の影響をさらに明らかにするために、調理品の成分分析とテクスチャー解析等を行う。さらに、砂糖の加熱熔融特性を決定する因子を探るため、旋光度や水分の測定を進める。また、融点の異なる砂糖が生成するメカニズムを探索するために、研究分担者の協力を得て、融点の異なる砂糖の構造の違いを見出すよう解析を試みる。

次年度使用額が生じた理由

当初から予定していた砂糖の構造解析のための軟X線吸収分光法に2018年度までは着手できずにいたが、2019年度に遂行するため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 調理における砂糖の加熱熔融特性についての検討ー昇温速度の違いによる熔融状況の差異ー2018

    • 著者名/発表者名
      今津有稀、坂本薫、森井沙衣子
    • 学会等名
      日本調理科学会平成30年度大会
  • [学会発表] 調理における砂糖の加熱溶融特性2018

    • 著者名/発表者名
      坂本薫、今津有稀
    • 学会等名
      兵庫県立大学知の交流シンポジウム2018

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公開日: 2019-12-27  

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