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2020 年度 研究成果報告書

調理と加工の視点からみた甘味および塩味と「脂肪味」の相互作用の多面的解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K00842
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 食生活学
研究機関広島修道大学

研究代表者

岡本 洋子  広島修道大学, 健康科学部, 教授 (70270022)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード呈味強度 / 官能評価 / 粘性ポリマー溶液 / 増粘剤 / Time-Intensity法 / Short Back Extrusion法
研究成果の概要

呈味を示す粘性ポリマー溶液について,油脂添加量が増すとともに粘度が上昇し,呈味強度が減少するのではないかという仮説を提示し,官能評価の手法と粘性値を用いてその仮説を検証した。本研究では,キサンタンガム/ローカストビーンガムを増粘剤とした油脂添加の塩味・甘味試料を調製して実験を行った。この塩味・甘味試料では,油脂量の増加にともない,粘度および塩味・甘味強度の上昇がみられた。さらに,粘性ポリマー溶液における塩味強度と“みかけ粘度”の間に正の強い相関がみられることを確認した。提示した仮説に反する結果が得られた。

自由記述の分野

調理科学,食生活学

研究成果の学術的意義や社会的意義

現代の日本人の食生活では,生活習慣病の観点から,減塩や糖質制限を求められることが多い。本研究から,塩味や甘味を呈する粘性をもつ溶液では,油脂の添加によって粘度および塩味・甘味強度の上昇がみられるという結論が得られた。塩味や甘味を呈する食べ物に油脂を添加すると,我々は塩味や甘味を強く感じ,その食べ物をよりおいしく食することができる。また,高血圧や肥満などのメタボリックシンドロームの発症を軽減するために減塩や低甘味が推奨されているが,食べ物に油脂を添加すると,我々は,食塩量や甘味量が少なくても,塩味や甘味を感じ,満足感を得ることができるといえよう。

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公開日: 2022-01-27  

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