研究課題/領域番号 |
17K00871
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研究機関 | 北海道薬科大学 |
研究代表者 |
高橋 夏子 北海道薬科大学, 薬学部, 講師 (60535293)
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研究分担者 |
小林 正紀 北海道大学, 大学病院, 准教授 (70431319)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 経口抗がん剤 / ディフェンシン |
研究実績の概要 |
近年、従来のものより副作用の少ない経口抗がん剤として分子標的薬が注目されているが、特有の副作用である消化器症状が高頻度に発現することから使用に関して課題は多い。このような背景から、免疫賦活による副作用軽減を期待し、治療と併用してサプリメントを使用するケースが増えているが、エビデンスに乏しいものも多く存在するため、併用によるリスクおよび有用な食品成分の特定が急がれる。また、免疫の中心となる腸管をターゲットとした食品成分のリスク評価に関しては生体機能への影響を考慮して評価している報告は少ない。本研究では、分子標的薬の免疫低下の機序を解明し、治療に対して有用な食品成分を見出すことを目的とした。当該年度においては、分子標的薬による免疫低下の機序および有用な機能性食品成分を同定する目的で、培養細胞を用いて、各成分曝露によるα-ディフェンシン、TLR4、EGFR mRNAおよびタンパク質発現量への影響を評価した。分子標的薬にはエルロチニブ、食品成分にはパルミトレイン酸やDHA等の機能性食品として汎用される脂肪酸類を使用した。腸管由来株化細胞に分子標的薬および各脂肪酸を曝露し、α-ディフェンシンおよびTLR4、EGFR mRNAおよびタンパク質発現量に及ぼす影響を調べたところ、分子標的薬曝露ではα-ディフェンシンおよびTLR4の発現低下、EGFRのリン酸化の抑制が確認された。脂肪酸曝露では、α-ディフェンシンおよびTLR4 mRNAおよびタンパク質発現量に相関が見られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度としては概ね予定通り進めたものと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
分子標的薬および機能性食品成分の個体レベルでの効果を明らかにすべく、Wistar 系雄性ラットを用いて、経口投与実験を行う。
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