2015年に機能性表示食品制度(国の審査が不要な届出制)が導入された。企業等が届出る食品の機能性に関する根拠資料としてシステマティック・レビュー(SR)を用いることが可能となったがその質に関して不明だった。そこで本研究は、消費者庁ホームページに掲載されたSRを用いて同庁の届出資料の検証事業報告がなされる前(2015年当初)のSRと、その後となる2017年7月-2018年1月までのSRとの質の比較をAMSTARという評価ツールを用いて行うことを主目的とした。 その結果、検証事業後のSRは11点満点で平均5.0点、検証事業前のSRは平均6.2点で有意に質が低下していることが明らかになった。
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