研究課題/領域番号 |
17K00893
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研究機関 | 京都女子大学 |
研究代表者 |
宮脇 尚志 京都女子大学, 家政学部, 教授 (10422966)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 骨格筋 / 動脈硬化リスク / 体組成 / 簡易型自記式食事歴法質問票 / 分枝鎖アミノ酸 |
研究実績の概要 |
研究目的(概要)※ 当該研究計画の目的について、簡潔にまとめて記述してください。 高齢者における骨格筋の減少や筋力低下がサルコペニアとして注目されている。また、最近、肥満や内臓脂肪蓄積だけでなく、骨格筋の減少と糖尿病、高血圧、脂質異常症など動脈硬化リスク疾患との関連が報告されているが、日本におけるエビデンスは極めて少ない。 そこで、本研究では、男女約5000人の人間ドック健診受診者を対象に、被曝リスクがなく高精度で簡便に体組成を測定できるインピーダンス装置を用いて骨格筋量を測定し、健診で得られた動脈リスク疾患項目、他の体組成因子(体重、内臓脂肪、皮下脂肪)骨格筋関連の液性因子および食事内容や生活習慣を横断的に検討することにより、骨格筋量と動脈硬化リスク疾患との関連及びその背景因子についての科学的根拠を得ることを目的とする。 人間ドック受診者男女を対象に、体重、身長、腹囲の測定及び、上下肢インピーダンス法による骨格筋量、デュアルインピーダンス法による内臓脂肪面積、皮下脂肪面積の測定を行う。また、動脈硬化リスク関連疾患項目の測定と、承諾を得られた対象者に対し分枝鎖アミノ酸測定を行う。さらに、全対象者に対して、簡易型自記式食事歴法質問票BDHQによる食事・栄養の摂取状況の把握を行い、また、人間ドックの問診票を用いて家族歴、生活習慣などの背景因子の取得を行う。得られたデータを統計学的手法を用いて解析し、骨格筋量と動脈硬化リスク疾患との関連、骨格筋率と分枝鎖アミノ酸及び食事内容との関連を横断的に検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
データ収集開始は予定より早めに始めることができたが、提携先施設の都合により、分枝鎖アミノ酸を測定するための血清収集はまだ行われていない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度は、簡易型自記式食事歴法質問票BDHQによる食事・栄養の摂取状況の把握を行い、人間ドックの問診票を用いて家族歴、生活習慣などの背景因子の取得を行う。また、承諾を得られた対象者に対し分枝鎖アミノ酸測定を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
分枝鎖アミノ酸を測定するための血清収集はまだ行われていないため、測定キットの購入が平成30年度に持ち越された。
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