今後の研究の推進方策 |
1年間の補助事業期間延長を承認していただいたので、令和2年度は積み残しの実験を可能な限り研究計画に従って、実施していく予定である。 1. 柑橘類機能性成分投与マウス脳から分離したシナプトゾームへの基質の取込みを測定し、NAT, DAT, SERTの機能を測定する。 2. 慢性ストレスストレス負荷と対照群マウスの脳を分画して前頭皮質,海馬,中脳の神経栄養因子(BDNF, NGF, NT-3)タンパ質発現量やmRNA 量の変動を解析する。大脳皮質、海馬、中脳中のモノアミンとその代謝産物量を測定する。 3. 特定機能性成分の薬効評価を行う。神経栄養因子タンパク質・mRNA量定量、脳組織中モノアミンとその代謝産物の定量、シグナル伝達系の測定、血漿中コルチゾールレベル測定も併せて行う。 4.柑橘類機能性成分(ノビレチン、ノミリン、オーラプテン、リモネン等)の細胞内シグナル伝達系について解析する。ERK, Akt, GSK3βはリン酸化抗体を用いたWestern Blotting法により、PKC, cAMP, cGMP,はkitにて測定する。
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次年度使用額が生じた理由 |
(理由)研究代表者が2017年10月末から2018年5月末の期間に病気休暇・休職となり、研究等を実施することが困難であった。初年度の研究実施の遅れを取り戻すことが出来ず、全体的に研究計画が大幅に遅延している。1年間の補助事業期間延長を承認していただいたので、令和2年度は積み残しの実験を実施していく予定である。積み残しの課題に、残額1,627,414円は使用することとした。 (使用計画))動物実験の大部分は進行が遅れている状況である。全年度に渡って生じた未使用額1,627,414円は実施できなかった動物実験に係る費用に使用する計画である。 ①特定機能性成分を投与したマウスの行動解析としてオープンフィールド試験を実施する。②特定機能性成分投与マウス脳から分離したシナプトゾームへの [3H]NA, [3H]DA, [3H]5-HTの取込みを測定し、NAT, DAT, SERTの機能を測定する。③ストレス負荷と対照群マウスの脳を分画して前頭皮質,海馬,中脳の神経栄養因子(BDNF, NGF, NT-3)タンパク質発現量をELISAやWestern Blotting法により、Real-time PCR法によりmRNA量の変動を解析する。④脳組織中モノアミンとその代謝産物の定量する。⑤細胞内シグナル伝達系についてWestern Blotting法やkitを用いて測定する。
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