今後の研究の推進方策 |
1年間の補助事業期間延長を承認していただいていたのだが、令和2年度は新型コロナ感染症の対策としてのリモート勤務が実施されたため多くの実験を実施することが困難な状況となり、さらに1年の研究期間の延長を承認していただいた。最終年度になるので積み残しの実験を研究計画に従って、実施していく予定である。 1. 柑橘類機能性成分投与マウス脳から分離したシナプトゾームへの基質の取込みを測定し、NAT, DAT, SERTの機能を測定する。 2. 慢性ストレスストレス負荷と対照群マウスの脳を分画して前頭皮質,海馬,中脳の神経栄養因子(BDNF, NGF, NT-3)タンパク質発現量やmRNA 量の変動を解析する。大脳皮質、海馬、中脳中のモノアミンとその代謝産物量を測定する。 3. 特定機能性成分の薬効評価を行う。神経栄養因子タンパク質・mRNA量定量、脳組織中モノアミンとその代謝産物の定量、シグナル伝達系の測定、血漿中コル チゾールベル測定も併せて行う。 4. 柑橘類機能性成分(ノビレチン、ノミリン、オーラプテン、リモネン等)の細胞内シグナル伝達系について解析する。ERK, Akt, GSK3βはリン酸化抗体を用いた Western Blotting法により、PKC, cAMP, cGMP,はkitにて測定する。
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次年度使用額が生じた理由 |
(理由)研究代表者が病気休暇・休職となり、全体的に研究計画が大幅に遅延していたので、1年間の補助事業期間延長を承認していただいていたのだが、新型コロナ感染症対策によるリモート勤務の実施により、令和2年度も積み残しの実験を実施していくことが困難な状況となり、研究実施の遅れを取り戻すことが出来なかった。 最終年度となるので積み残しの実験を研究計画に従って、実施していく予定である。積み残しの課題に、残額625,076円は使用することとした。 (使用計画))動物実験の大部分は進行が遅れている状況である。生じた未使用額625,076円は実施できなかった動物実験における動物の購入費用に使用する計画である。 1. 特定機能性成分を投与したマウスの行動解析試験を実施する。2. 特定機能性成分投与マウス脳から分離したシナプトゾームへの [3H]NA, [3H]DA, [3H]5-HTの取込みを測定し、NAT, DAT, SERTの機能を測定する。3. ストレス負荷と対照群マウスの脳を分画して前頭皮質,海馬,中脳の神経栄養 因子(BDNF, NGF, NT-3)タンパク質発現量をELISAやWestern Blotting法により、Real-time PCR法によりmRNA量の変動を解析する。4. 脳組織中モノアミンとその代謝産物の定量する。
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