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2019 年度 実績報告書

タンパク質加水分解物摂取後のヒト血液からの環状ペプチド検出

研究課題

研究課題/領域番号 17K00906
研究機関東京家政大学短期大学部

研究代表者

重村 泰毅  東京家政大学短期大学部, 短期大学部, 准教授 (20373178)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード環状ペプチド / コラーゲン / ヒドロキシプロリン / ペプチド
研究実績の概要

研究課題は、初年度と2年目と当初の目的を達成した。これまでに、コラーゲンペプチド摂取後のヒト血液から環状型ペプチド検出したが、エラスチンペプチド摂取後には検出されなかった。検出されたコラーゲンペプチド由来環状型Pro-Hypが皮膚線維芽細胞増殖を促進することも明らかにした。研究期間3年目にはヒト血液だけでなく、尿からの検出を試みた。その結果、コラーゲンペプチド摂取後のヒト尿からもHypを含むコラーゲン由来の環状ペプチドが検出された。尿中から検出された環状ペプチドには、血中と同様に環状Pro-Hypが主要成分であり、血中に比べると摂取から1時間遅れて最大濃度に到達する傾向が見られた。また、検出された中では微量なペプチド種であるが、他環状ぺプチドに比べて疎水性が高いと考えられる環状Phe-HypとLeu-Hypは最大濃度到達時間が環状ペプチドの中でも早かった。この結果から疎水性の強い食事由来環状ぺプチドは吸収または尿への排出が早いことが推測された。さらに、摂取コラーゲンペプチド中の環状ペプチドは非常に微量なのに対して、血中や尿中で検出されるペプチド中の環状ペプチド割合がそこまで微量ではなかったことから、消化吸収過程で鎖状ペプチドが環状化している可能性が考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Improved in Vivo Tracking of Orally Administered Collagen Hydrolysate Using Stable Isotope Labeling and LCMS Techniques2019

    • 著者名/発表者名
      Yuki Taga , Yu Iwasaki, Yasutaka Shigemura, and Kazunori Mizuno
    • 雑誌名

      J. Agric. Food Chem.

      巻: 67, 16, ページ: 4671 4678

    • DOI

      https://doi.org/10.1021/acs.jafc.9b00571

    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] Effects of yogurt fermentation on absorption of food-derived collagen peptides in human blood,2019

    • 著者名/発表者名
      Yasutaka Shigemura, Yuki Taga, Yu Iwasaki
    • 学会等名
      ICoFF2019/ISNFF2019
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2021-01-27  

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