研究課題
基盤研究(C)
本研究では、地域在住者の40~75歳未満の132名を対象に、口腔の嚥下機能および栄養状態と食事摂取状況との関係を明らかにし、「フレイル・嚥下機能低下予防のためのフローチャート」の確立を目指す、ことを目的とした。その結果、地域在住者おいて65歳以降にフレイルの発症とともに咬合支持域の欠損有群が認められることが明かとなった。また、舌圧とパタカは身体機能の握力等のと関係があることが示唆された。
臨床栄養学、集団給食学
自立して活動できる健康寿命と寿命までの平均寿命の差が、男性1.59年、女性13.46年と寝たきりの要介護状態が10年越えの現状にある。健康寿命を延ばすためには、この研究結果である、活動している者であっても65歳以上でフレイルが発症し、同時に噛む力も衰えてくることが明かとなった、ことは、今後のフレイル予防対策に、口腔機能を観察することが大切であることを示唆しており、学術的にも社会的にも意義がある。