研究課題/領域番号 |
17K00916
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
山本 眞由美 岐阜大学, 保健管理センター, 教授 (40313879)
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研究分担者 |
西尾 彰泰 岐阜大学, 保健管理センター, 准教授 (90402172)
堀田 亮 岐阜大学, 保健管理センター, 助教 (10733074)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 大学生 / 食育 / 栄養素摂取量 / 自己健康管理能力 |
研究実績の概要 |
2017年度に、日本人大学生1年生1200人を対象に次の調査を実施した。 ①自記式食事歴法質問票(DHQ)による一日の栄養素摂取量推計(定期健康診断の機会に、自己記入回答を依頼した)、②代謝状態に関する血液検査 (肝機能(GOT、GPT)、尿酸、脂質(中性脂肪、HDL・LDL コレステロール)糖代謝(血糖、HbA1c))、血圧測定、身長・体重測定からbody mas index(BMI)を算出(保健師・看護師が実施し、精度評価認定を受けている検査施設において測定を実施した)、③心の健康度(鬱と不安の指標であるK10テストと、ストレス耐性の指標であるSOCテストの回答画面をWeb上で構築し、個人認証によるアクセス管理下に、回答してもらった)、④基本背景情報(年齢、性別、学年、学部)と 生活背景(睡眠、運動、食習慣、社会活動、居住環境)の調査(定期健康診断の機会に、健康調査票に自己回答してもらった) 以上の調査結果は、電子的に入力保存してデータベース化することが出来た。 2018年度は、このデータベースを利用して、大学生の一日の栄養素摂取量や代謝状態と、心の健康度、基本的な 生活背景情報との関係についてクロスセクショナルに分析することを継続している。さらに、 2018年度は、この対象者を無作為に各600人ずつの2群に分け、定期的に食育を提供する「食育提供群」と、感染症に関する(食育以外の)健康教育を提供する「対象群」に分け、ポピュレーションアプローチを約1年間にわたり実施した。 2019年度に、①自記式食事歴法質問票(DHQ)による一日の栄養素摂取量推計を再度実施し、1年間の変化を調査する。この変化量を 食育提供群と対象群で比較することで、大学生に対する食育提供の効果を前向きに比較検討する予定である。3年間の研究計画において、2年間の進捗は順調である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2017年度に、日本人大学生1年生1200人を対象に ①質問票(DHQ)による一日の栄養素摂取量推計、②血液検査 (肝機能、尿酸、脂質、糖代謝)、血圧測定、身長・体重測定、③心の健康度調査(K10テスト、SOCテスト)、④基本背景情報と生活背景踏査を終了して、データベース化することが終了した。 2018年度は、このデータベースを利用してのクロスセクショナル分析が順調に継続されている。 さらに、 2018年度は、この対象者を無作為に各600人ずつの「食育提供群」と「対象群」に分け、ポピュレーションアプローチを約1年間にわたり実施することができた。 今後、2019年度に、①自記式食事歴法質問票(DHQ)による一日の栄養素摂取量推計を再度実施し、1年間の変化を調査して、この変化量を 食育提供群と対象群で比較する予定である。 以上より、大学生に対する食育提供の効果を前向きに比較検討する3年間の計画において、2年間の進捗はおおむね順調である。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、大学生1200人の対象者に、自記式食事歴法質問票(DHQ)による一日の栄養素摂取量推計を再度実施し、1年間の食生活の変化を調査する予定である。この変化量を 食育提供群と対象群で比較することで、大学生に対する食育提供の効果を前向きに比較検討する予定である。この際、有効回答率を上げる工夫と努力が必要である。定期健康診断の機会を再度利用することでアクセスの負担をなくし、回答しやすいように記入版(下敷き)と筆記用具を準備し、記入ルームを設置して回答に専念しやすい環境を提供することで、有効回答数を増やすよう工夫する予定である。
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