研究課題/領域番号 |
17K00924
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
工藤 明宏 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (20528096)
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研究分担者 |
島袋 充生 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (60271144)
旭 浩一 岩手医科大学, 医学部, 教授 (60274966)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 糖尿病 / 食行動 |
研究成果の概要 |
経年的な全国の特定健診データベースを用いて、食行動が糖尿病の新規発症に及ぼす影響を調査した。データベースの解析により、早食いによって糖尿病新規発症が増加することを明らかにした。また運動習慣では、早歩きによって糖尿病新規発症が抑制されることを見いだした。 新たに、当科の通院患者を対象として、食行動や認知機能、運動機能、体組成を調査し、包括的なデータベースを作成した。2019年度末までに約700人の登録を終えた。データベースの解析により、歩行速度が遅い糖尿病患者は軽度認知機能障害(MCI)が増加すること、骨格筋指数は骨密度低下の独立した危険因子であることなど見出した。
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自由記述の分野 |
糖尿病
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々の研究では、①早食いをしないこと、②早歩きをすることが、糖尿病の予防につながる可能性があることが分かりました。2008~2011年にかけて、全国都道府県で特定健診を受けた約20万人について調査をしました。そのうち、7032人(3.6%)が新たに糖尿病になりました。特定検診では食行動に関して4つの問診項目がありますが、そのうち「食べる速度が早い」を選択した群のみで、新規糖尿病発症者が多くなりました。また、運動に関する3つの問診項目のうち、「人と比べて歩く速度が早い」群のみで、糖尿病発症者が少なくなりました。「早食い」と「早歩き」、これらに心がけて、糖尿病を予防することが大切だと分かりました。
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