研究課題/領域番号 |
17K00935
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
|
研究機関 | 大妻女子大学 |
研究代表者 |
小林 実夏 大妻女子大学, 家政学部, 教授 (50373163)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 周産期 / 育児期 / メンタルヘルス / 発育 / 食環境 / 食生活 / 家族 / ソーシャルサポート |
研究成果の概要 |
出産3年後の母親のメンタルヘルスと子どもの食事との関連に周囲のサポートが与える影響に関する研究では、友人や家族からのサポートは、子どもの身体的発達には影響しなかったが、気分障害のある母親が友人からのサポート受けた場合、子どもの野菜摂取量、果物摂取量が有意に高かった。 食物摂取頻度調査票(FFQ)および食事記録(DR)を用いて妊婦の食事摂取量を調査し、食事パターンの抽出および妥当性を評価した。FFQとDRから抽出された「バランス型」の食事パターンは、先行研究と同程度の相関係数を示し、妥当性が検証された。本研究の結果は、食事パターンの抽出における FFQ の有用性を示唆するものであった。
|
自由記述の分野 |
栄養疫学 食事評価
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
出産3年後の母親が気分障害の症状を持っているかどうかに関わらず、夫からのサポートのみよりも、相談できる友人の存在が、子どもの食生活に影響を与えることが明らかになった。核家族化が進む今日、家族のサポートだけでなく、地域が参加して育児をシェアすることが、母親の育児ストレスを解消し、子どもの健やかな成長に寄与することが期待される。 日本人女性の妊娠期の食事摂取量から食事パターンを抽出し、その妥当性を検討した初めての研究である。本研究は、食物摂取頻度調査表による食事パターンの抽出の有用性を示唆し、今後、妊婦の食事や健康状態と乳児の出生転帰との関係を明らかにすることが可能である。
|