研究課題/領域番号 |
17K00949
|
研究機関 | 湘北短期大学 |
研究代表者 |
林 典子 湘北短期大学, 生活プロデュース学科, 准教授 (30775870)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | 食物アレルギー / 集団給食 / 保育所 / 患者教育 / アレルギー対応 |
研究実績の概要 |
独立行政法人国立病院機構相模原病院小児科を受診中の食物アレルギー患者を対象とした保育所の入所等に関する調査の実施について相模原病院の倫理委員会に倫理審査申請書を提出し、2018年6月に許可を得ることができた。 2018年8月から10月まで相模原病院小児科を受診中の患者140名を対象として調査票を用いた調査を行った。調査は調査票を郵送で行うことを予定していたが、相模原病院臨床研究センター所属の栄養士2名が小児科病棟で対象患者に直接調査票を手渡しで配付をして回収する方法に変更した。 2018年11月から12月に回収した調査票を解析し、得られた結果に関して、2019年6月に開催される第68回日本アレルギー学会学術大会の一般演題へ応募をし(12月)、3月に採択通知をいただくことができた。本学会での報告内容は、対象食物アレルギー児の原因食物、アナフィラキシー既往の有無、エピペン所持の有無、保育所入所を断られた回数、断られた理由、などを予定している。調査対象患者数を増やすため、追加の調査を2019年1~3月に相模原病院小児科にて上記と同じ方法で実施した。追加したデータも含めた解析を2019年4月以降に継続して行う予定である。 2018年度も2017年度と同様に、アレルギーに関する学会である日本アレルギー学会(6/22-24)、日本小児臨床アレルギー学会(7/27-29)、食物アレルギー研究会(2/17)などの学会に参加し、食物アレルギーの最新の知識を積極的に得た。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2018年度に予定どおり、調査に関して相模原病院倫理委員会での申請が許可され、食物アレルギー患者に対して調査を実施することができた。調査対象者数も概ね予定どおりである。また、当初の計画どおり2019年度に学会での発表を予定している。
|
今後の研究の推進方策 |
2019年6月14-16日に開催される第68回日本アレルギー学会学術大会の一般演題において本研究の調査結果概要を報告する予定である。また調査結果に関してアレルギー関連または栄養士関連の学会誌への論文投稿を目指す。また、調査結果から見えてきた課題についてまとめ、栄養士が患者に対して行う栄養食事指導の現場等で活かすことのできる患者教育資料の作成を行う予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
食物アレルギー患者に対する調査を実施する際に独立行政法人国立病院病院機構相模原病院栄養士2名に協力を要請したが、その謝金を2018年度ではなく2019年度に支払うこととなった。2018年度に支出予定であった翻訳ソフト購入費、国際学会参加費も2019年度に繰り越すこととなった。
|