人文・社会学系大学生、高校生を対象にして、物理の問題を解答中の彼らの眼球運動を調べ、視線追跡のデータを分析することによって、彼らが使っている問題解決の方略やその背後にある思考過程を解明する研究を行った。 (1)Force Concept Inventory(FCI)の問題を使った実験を行い、速度、加速度の概念についてどこまで理解しており、それを問題解決に利用できているかを分析した。文系大学生と理系大学生との比較を行った。 (2)視線計測の実験で使用する物理の問題を、フィンランド及びチェコと共同で開発し、高校生を対象にした実験を行った。解答をグラフまたは文章のどちらかの選択肢で提示する問題である。
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