理科教育学研究では、心理学研究で明らかにされた子供たちの発達段階と教育学研究で重視されている学習内容の適時性に関して本格的な研究が行われている。近年はラーニング・プログレションズ(LPs)に関する研究が組織的に行われている。実践研究としては、このLPs 段階を基盤とした教授サイクルを理科授業の中で実施した。本研究で作成した「光/粒子/力の概念」の教授のグランドデザインの中にも加えた。 ところで、LPsは未だ学習者の思考をたどる仮説的な説明であるが故に、今後のLPsに基づく概念研究の中では、先行研究で指摘されている「学習の領域固有性」「学習の適時性」について一層の研究が必要となる。
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