我々の実施した全国15大学の教育学部所属の学生への調査によれば、小学校教員志望の学生は、「理科を理解するための科学的思考力が身についていない」、「理科の学習項目を教える自信をもてない」という問題を抱えている。このような学生が将来、児童に正しい指導ができるとは考えにくい。本研究では、小学校理科の学習項目の内容についてその科学現象の本質的な理解と科学的に考える力を身につけさせ、児童に深い学びの指導が出来る小学校教員の養成を目指す。学生に理科指導の力量をつけさせるための学習プログラムを開発した。①講義、②実習、③授業考案を取り入れたプログラムを複数のテーマで構築し、その評価を行い有効性を確かめた。
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