研究課題/領域番号 |
17K00975
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
佐伯 昭彦 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (60167418)
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研究分担者 |
池田 敏和 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (70212777)
土田 理 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 教授 (10217325)
川上 貴 宇都宮大学, 教育学部, 講師 (90709552)
金児 正史 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (00706963)
米田 重和 佐賀大学, 学校教育学研究科, 准教授 (20711592)
松嵜 昭雄 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (10533292)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 数学的モデリング / 教師教育 |
研究実績の概要 |
本研究では,その授業研究で得られた成果を活かして,数学的モデリングにおける理論と実践の往還を図るリーダー育成型の教師教育プログラムを開発し,その成果と課題を明らかにすることを目的とする. 申請期間内で計画している研究項目は,(1)国内外における数学的モデリングの教師教育研究の動向調査,(2)数学的モデリングにおける理論と実践の往還を図るリーダー育成型教師教育プログラムの開発・実施・評価,(3)リーダーシップの成長を支援する協働体制の確立,(4)教師教育プログラム及び教師の職能成長の評価,の4つである.平成29年度の研究実績状況は以下の通りである. ①平成29 年7月に南アフリカのケープタウンで開催された数学的モデリングの国際会議ICTMA18に研究代表者と研究分担者5名が参加し,海外の数学的モデリングの教師教育の研究動向を調査するとともに,海外の研究者との情報交換を行った. ②平成29年8月に香川大学で開催された日本科学教育学会年会において,数学的モデリングの教師教育についての研究方針について議論した.さらに,年度内に2回の研究会(平成29年10月,横浜国立大学;平成30年1月,鳴門教育大学)を行った.これらの研究会では,教師教育で使用する数学的モデリング過程の図式案とその役割,教師教育プログラムのフレームワークなどを議論した. ③平成29年9月にオーストラリアン・カソリック大学において,研究代表者,研究分担者1名(川上貴),研究協力者1名(Janeen Lamb博士)が,数学的モデリングの教師教育に関わる研究動向をレビューした.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
申請期間内で計画している4つの具体的な研究項目に対して,「(4) 教師教育プログラム及び教師の職能成長を評価する項目の策定」以外は,おおむね順調に研究が進展したため.
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今後の研究の推進方策 |
申請期間内で計画している4つの具体的な研究項目において,以下のように研究を推進する. (1) 国内外における教師教育研究の動向を調査するとともに,研究期間内で得られた研究成果を,日本科学教育学会や日本数学教育学会等で積極的に発表する. (2) 平成30年度にパイロット校で教師教育プログラムを実施し,評価をもとにプログラムの改善を行う. (3) 平成31年度に一般校(未定)で教師教育プログラムを実施するために,一般校の管理職及び教諭との連絡を密にする. (4) 教師教育プログラムの受講者における職能成長を評価する項目を策定する.さらに,平成30年度に実施する教師教育プログラムに参加する受講者を評価項目に従って分析し,評価項目の改善を図る.
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次年度使用額が生じた理由 |
研究分担者である米田重和准教授(佐賀大学大学)の分担金において,7,484円の残額が生じた.その理由は,残金でグラフ電卓(TI84:テキサス・インスツルメンツ社)の購入をしようと考えたが、購入するには資金が不足したからである.また,他社の製品においても,必要とする機能を有するグラフ電卓は,予算内で購入できなかった. なお,平成30年度の研究費と合わせてグラフ電卓(TI84)を購入する予定である.
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