研究分担者 |
池田 敏和 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (70212777)
土田 理 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 教授 (10217325)
川上 貴 宇都宮大学, 教育学部, 講師 (90709552)
金児 正史 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (00706963)
米田 重和 佐賀大学, 学校教育学研究科, 准教授 (20711592)
松嵜 昭雄 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (10533292)
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研究実績の概要 |
本研究の目的は,その授業研究で得られた成果を活かして,数学的モデリングにおける理論と実践の往還を図るリーダー育成型の教師教育プログラムを開発し,その成果と課題を明らかにすることである. 令和3年度の研究実績状況は以下の通りである. ①2019年度に実施した教師教育プログラム及び2つの研究授業の分析を,参加者のワークシート,プロトコル,ビデオ等のデータを基に行った.その結果,本研究における教師教育プログラムは,次の2つの点において有効であることが明らかになった.数学的モデリング指導を行ったことのない教師が:(1)身近な教科書の数学的課題をモデリング課題に変換する活動を通して,モデリング課題の各基準の特徴を理解することができた,(2)異なる背景を持つ教員や研究者との議論による授業研究を通して,学生の実態に即したモデリングの授業を開発・実践することができた. ②昨年延期になった数学教育関係の国際会議(ICME14)が2021年7月にオンラインで開催され,数学的モデリング関係のグループ(TSG22)において,研究期間内で得られた研究成果を口頭発表した.さらに,2021年8月にオンラインで開催された日本科学教育学会の数学的モデリング教師教育に関する課題研究において,口頭発表をした. ③ICTME14のTSG22で口頭発表した内容が評価され,Springer社から出版予定の”Advancing and consolidating research on applications and modelling in mathematics education“(編者:Glibert Greefrath, Susana Carreira, and Gloria Ann Stillman)の執筆依頼があり,14ページの英文論文を投稿した.この論文は,査読・編集の過程を経て,2022年末に出版される予定である.
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