研究課題
令和4年度(2022年度)における研究実績概要を示すと①~③のようである。①本研究で明らかにする事の筆頭に挙げた,文系学部におけるデータ分析に必要な数学基礎力の明文化・水準化について,昨年度に引き続き検討・実施し,再確認した。②本研究の2つ目の目標として挙げた,高校数学との連携を視野に入れた教育方法の考案においては,昨年度実施した,以下のa,b,c,即ちa.数学離れ-その打開のために-(数学教育学会シンポジウム),b.社会で求められる数学の内容とは何か?-日本の数学離れを考える-(京都大学教育研究フォーラム企画セッション),c.数理資本主義と数学離れ(数学教育学会冬の研究会) に引き続き,数学教育学会2022年度秋季例会オーガナイズドセッションB「割合は何故難しいか? -その打開のために-」にてパネリストとして発表。本科研の研究内容と成果を公表し数学教育・その他の分野関係者から知見を求めた。現在の割合の指導における,内容やカリキュラムの変更点及び改善点が明らかになり,大きな反響を呼ぶことができた。③2017年度~2022年度における研究活動のまとめとして報告書(「人文・社会学部におけるデータ分析を機軸とした数理的教育の構築」報告書)を作成し出版した。その過程で,海外比較調査(フランス・イギリス・ドイツ・フィンランド)において,専門的また経済・社会分野における広範囲の数理的教育が強調・実施されている結果を踏まえ,本研究の目指す経済・社会学部(看護・薬学を含む)における数理的教育の重要性に対する意識が,改めて再確認され多くの知見を得た。
すべて 2023 2022
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) 図書 (2件)
教材学研究,日本教材学会
巻: 33 ページ: pp.89-98
数学教育学会 2021~22年度学会課題 Study Group「Society 5.0に対応できる文理融合の学校数学の構築と教員養成・研修の試み」報告書
巻: 無し ページ: pp. 181-203
巻: 無し ページ: pp.204-207
数学教育学会2022年度秋季例会予稿集
巻: 無し ページ: pp.25-27