研究実績の概要 |
1.「カリキュラム開発・評価に関する枠組み」に関しては、韓国における近年のカリキュラム改革の典型的事例であり、学校入門期の教育活動の在り方が端的に表れている生活科教科書の大幅変更の実際に焦点を当て,韓国の生活科教科書を入手し、その典型的変更部分の特徴、変更の趣旨を検討/考察した。 2.生活科ならびに総合的な教育活動における評価観点とその実施状況に関しての具体的事例として、自然学習、環境学習に焦点を当てて、今日の課題を考察した。具体的には、1つは、2020年度から全面実施される学習指導要領の生活科、総合的な学習の時間の課題について整理を行い、2つには、韓国と日本(対馬・西表島)に生息するヤマネコ(絶滅危惧種)の生態・形態等に関する認識とヤマネコの保全に関する「ヤマネコ学習」プログラムを試作した。 3.「今日の学校・授業に関する実態調査」に関しては、日本の西表島内の小中学校における自然/環境学習の実態に関しての調査とともに、教員の自然・環境(イリオモテヤマネコ等)に関する関心と、教材研究・授業研究に関する情報収集と研究協議を行った。 4.西表島における現職教員研修企画に参加・講師として関わり、指導資料の作成を通して、教材研究と授業研究の現実的な課題に関しての考察を行った。 5.韓国に関しては、韓国の教員との研究交流については、予定どおり行えはしなかったが、韓国の全国教員研修院の研修や現地教職員等との研究協議を行った。そこでは、生活科と総合的な学習形態の授業研究に関しての意見交換と情報交換を行った。
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