研究目的は,「現場と工学の知識を併せ持ち,ロボット利活用を推進する」人材像と,現行教育手法のギャップを埋める人材育成手法の構築である. 提案手法は,屋内で模擬的なロボット運用試験を実施し,問題解決方法をメカ/ソフトに分けて提案したのち複合的解決方法を提案する,分析的思考の育成を狙ったものである.また,現場状況を考慮した開発ができる人材の育成を狙った,ロボット運用試験と改良を伴うカリキュラムも提案している. さらに,「現場を考慮した開発能力の育成には有効だが,ロボット利用範囲拡大能力の育成効果は低い」という評価に基づき,受講者に農学系学生を想定した,アイデア実装の容易な実習用ロボットを製作した.
|