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2017 年度 実施状況報告書

デジタルファブリケーションを取り入れた日本型STEM教育システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K01012
研究機関宮城教育大学

研究代表者

門田 和雄  宮城教育大学, 教育学部, 准教授 (30756490)

研究分担者 村松 浩幸  信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (80378281)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードSTEM教育 / デジタルファブリケーション / 3Dプリンタ / アクティブ・ラーニング / カリキュラム開発 / 教材開発
研究実績の概要

本研究は,アメリカを中心とした諸外国で実践が広がりつつあるSTEM 教育の取り組みに,3Dプリンタやレーザー加工機等のデジタル工作機械を活用したデジタルファブリケーションを取り入れて,日本の学習指導要領の内容を踏まえた日本型STEM 教育システムの開発を目的とする。
諸外国のSTEM 教育の取り組みについて,発祥の地であるアメリカにおける事例を調査するとともに,台湾や香港,マカオなど,アジアにおけるカリキュラム及び指導法を分析した。台湾については,STEM教育に先導的に取り組んでいる国民小学,国民中学,自造教育示範中心などを訪問して,実地調査を行った。
これらを踏まえて,日本の小学校及び中学校の学習指導要領に照らし合わせたアクティブ・ラーニングを盛り込んだ教科横断型の日本型STEM 教育のカリキュラム・マネジメント及び歯車やねじなどを活用した具体的な教材開発を行った。3Dプリンタプリンタやレーザー加工機などを活用したデジタルファブリケーションの導入については,ファブラボにおける実践などを通して,理科と数学だけでなく,特に技術と工学の題材について精選して,「作ることで学ぶ」授業形態を探ることができた。
また,日本型STEM 教育のカリキュラム・マネジメント及び教材開発において,特に小学生や中学生が3Dプリンタなどのデジタル工作機械を活用する内容を整理するとともに指導法を検討するとともに,教員向けの講習会を2回実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究1年次では諸外国のSTEM 教育の取り組みについて分析を行い,アジアですでに先駆的な取り組みを行っている台湾の諸学校を訪問して,日本の学習指導要領において実現可能なカリキュラム・マネジメント及び教材開発を開始できた。3Dプリンタなどの機材も導入を進め,2年次以降の本格的な実践研究のための準備するとともに指導法の検討を行った。関連した内容に関する学会発表等も実施でき,おおむね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

1年次に開発したデジタルファブリケーションを取り入れた日本型STEM 教育のカリキュラムの成果を検証するため,引き続き諸外国の実践調査を実施しつつ,日本の小学生及び中学生向けの実践授業を実施し,その教育評価を行う。具体的には,児童及び生徒が何を知り,何を理解できたのかを整理して,優先すべき知識や技術の基準をまとめる。評価方法としては,試験,クイズ,観察,プレゼンテーションなど,多方面からのアプローチを行う。
また,1年目に実施した教員向けの3Dプリンタ講習会の実践を踏まえて,教員がデジタルファブリケーションの意義を理解して,STEM 教育の教材開発を行えるような指導法を考案して,教員向けのワークショップを実施する。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (6件)

  • [雑誌論文] 学校現場に3Dプリンタを導入するための教員研修プログラムの開発2017

    • 著者名/発表者名
      門田和雄
    • 雑誌名

      日本産業技術教育学会東北支部論文集

      巻: 10 ページ: 9-15

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Proposal of Digital Craft Introduction Model at Faculty of Teacher Training2017

    • 著者名/発表者名
      Hiroyuki Muramatsu, Kazuo Kadota, Hideki Kawakubo, Daisuke Doyo
    • 雑誌名

      TENZ (Technology Education New Zealand) & ICTE(Asia-Pacific) Conference

      巻: 1 ページ: 223-231

    • 査読あり
  • [学会発表] デジタルファブリケーションを活用した日本型STEM教育の開発2018

    • 著者名/発表者名
      門田和雄
    • 学会等名
      日本アクティブラーニング学会第2回全国大会
  • [学会発表] Scratchを活用した教育用コミュニケーションロボットの開発2017

    • 著者名/発表者名
      大林要介,門田和雄
    • 学会等名
      日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2017講演論文集
  • [学会発表] 機械要素を活用したSTEM教育の授業設計2017

    • 著者名/発表者名
      門田和雄,太宰佑
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会第60回全国大会講演論文集
  • [学会発表] デジタルファブリケーションを活用したSTEM教育2017

    • 著者名/発表者名
      門田和雄
    • 学会等名
      日本機械学会2017年年次大会講演論文集
  • [学会発表] 高雄師範大学を中心とした台湾南部の自造者教育の動向2017

    • 著者名/発表者名
      門田和雄
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会東北支部大会講演論文集
  • [学会発表] ロボット教育におけるシステムと要素技術の進展2017

    • 著者名/発表者名
      門田和雄
    • 学会等名
      第18回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会講演論文集

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公開日: 2018-12-17  

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