2017~2019年度において開発・改良した教材は、小中高等学校の理科を対象に、①ダニエル電池②霧箱実験③鉛蓄電池④空気電池⑤呈色板による電気分解⑥テルミット反応の各テーマで、各実験の教材化においては個別実験をねらいとしてマイクロスケール化の検討を行った。マイクロスケール実験の学校現場への継続的な活用を念頭におき、できるだけ安価で安全な器具の開発を積極的に行った。授業実践では、児童・生徒の評価も高く、指導者側の負担も少なく、今後の普及に向けて大きな成果となった。マイクロスケール実験による実験時間の短縮と個別実験の実現は、児童・生徒の考える力の育成と主体的・能動的な学習を支援することがわかった。
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