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2017 年度 実施状況報告書

萌芽的科学技術に関するELSIを能動的に学ぶことのできるゲーム教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K01030
研究機関大阪大学

研究代表者

水町 衣里  大阪大学, COデザインセンター, 特任助教(常勤) (30534424)

研究分担者 加納 圭  滋賀大学, 教育学部, 准教授 (30555636)
川上 雅弘  奈良先端科学技術大学院大学, 教育推進機構, 特任准教授 (30569231)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード科学コミュニケーション / 科学教育 / 教材開発 / ELSI
研究実績の概要

本研究では、個別の科学技術に関する知識を深めるだけでなく、倫理的・法的・社会的課題(ELSI)にも取り組むことのできる次世代を育成することを目指し、A)萌芽的科学技術に関するELSIを学ぶことのできるゲーム教材俯瞰マップの作成、B)萌芽的科学技術に関するELSIへの議論参画能力育成を目指した教育プログラムの体系化、C)萌芽的科学技術に関するELSIを学ぶことができるゲーム教材の新規開発、を目的としている。以上の目的を達成するために、当該年度は、以下のことを行った。
・ゲーム教材を収集:申請者らは、萌芽的科学技術に関するELSIを学ぶことのできるゲーム教材を多数開発してきた。これら以外にも、活用できる可能性のあるゲーム教材が複数公表されているので、これらの情報収集を行い、ゲーム教材分類のための準備を進めた。
・ゲーム教材の開発・改良:萌芽的科学技術に関するELSIを議論するにあたり前提となる知識である「科学についての営み、科学についての知識」を学ぶことのできるゲーム教材の開発と試験的な実施を行った。加えて、これまでに開発を進めてきた教材の改良を行った。
・ELSI観点リストを作成:萌芽的科学技術に関わるELSIを考える上で、どのような観点を獲得することが必要なのかを洗い出し、ELSI観点リストを作成することが必要である。そのための情報収集を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

これまでに開発を進めてきた教材を教育プログラムの中でより実施しやすい形に改良することができた。また、新規にゲーム教材の開発・試行を行うことができた。これらを実践の場で使用する準備を進めることができている。

今後の研究の推進方策

開発を進めていきた教材のプロトタイプを用いた試行を、研究分担者らとともに、引き続き実施する予定である。その実践の場としては、研究代表者、研究分担者らが、担当する授業だけでなく、公民館でのサイエンスカフェや商業施設内での親子向けワークショップイベントなどを想定している。試行の結果は、教材の改善や教育プログラムの体系化に活かす。

次年度使用額が生じた理由

理由:
教材の開発や改良の方を優先して進めたため、ゲーム教材の収集やELSI観点リストに関する情報収集がまだ十分にはなされていないため。
使用計画:
次年度以降に、ゲーム教材を実践の場で使用しつつ、教材を用いたプログラムから学べることとELSI観点リストとの照合を進める予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 生物や価値観の多様性を扱う教育プログラム「宇宙箱舟ワークショップ」の実践を通じて生態学と社会のつなぎ方を考える2018

    • 著者名/発表者名
      水町衣里
    • 雑誌名

      日本生態学会誌

      巻: 68(3) ページ: 189-197

    • DOI

      https://doi.org/10.18960/seitai.68.3_189

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 萌芽的科学技術に関する公共的関与の実践・研究・教育の統合に向けて:「超スマート社会」を課題としたSTiPS大阪大学拠点の取り組み2018

    • 著者名/発表者名
      工藤充、水町衣里、八木絵香
    • 雑誌名

      Co*Design

      巻: 3 ページ: 35-53

    • DOI

      info:doi/10.18910/67892

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 再生医療・幹細胞研究のELSIに対する非専門家の意見変容2018

    • 著者名/発表者名
      川上雅弘
    • 学会等名
      第17回日本再生医療学会総会
  • [学会発表] 高校生を対象とした研究体験で獲得される科学的知識とその限界-PISAの評価枠組みを活用した分析-2017

    • 著者名/発表者名
      水町衣里、一方井祐子、加納圭
    • 学会等名
      日本科学教育学会第41回年会
  • [学会発表] 科学的なものの見方の習得に関する評価の試行-NHK Eテレ「カガクノミカタ」連動ワークショップを事例に-2017

    • 著者名/発表者名
      加納圭、土井祐磨、後藤崇志、水町衣里、一方井祐子
    • 学会等名
      日本科学教育学会第41回年会
  • [学会発表] 教室におけるアクティブラーニング評価手法に関する教師の懸念2017

    • 著者名/発表者名
      塩瀬隆之、水町衣里、加納圭
    • 学会等名
      日本科学教育学会第41回年会

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公開日: 2018-12-17  

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