研究実績の概要 |
本研究は,大学,学校,教育委員会,地域の関係機関や科学者・技術者等の専門家と連携して,理数・技術領域に意欲と才能を有する中学生(小学5,6年生を含む)を対象に,“探る・究める・発見する”という問いの資質能力を重視した幅広い科学・技術分野の体験学習を取り入れた三段階のステップアッププログラムによる体系的な人材育成プログラムの開発を目的としている。また,人材・組織も含め限られた地域の教育資源を効率良く活用し,地域社会全体により,理数・技術領域に才能を持つ児童・生徒に対して,個に応じた体系的な教育プログラムを継続的に実施するシステムを開発し,実践的評価を行う。 平成29年度は,「鳴門教育大学 科学・技術者の発掘・養成講座」を構築し,以下の研究項目を実施した。 ①効果的な実施体制の構築を目指して,教育委員会,大学教員,学校教員及び地域の関係機関や科学者・技術者等の専門家から構成される「鳴門教育大学 科学・技術者の発掘・養成講座」運営委員会を設立した。②理数・技術領域に意欲と才能が見込まれる中学生(小学5,6年生含む)を広く集めるため,教育委員会,小・中学校の理数科教員,地域の関係機関・団体の協力の下,効果的な募集・選抜方法を計画・実施し,第1期受講生27名を選抜した。③受講生が幅広い知識を身につけ,個に応じた分野と才能を発掘するための3段階のステップアップコース(2年間で終了)を企画・構成した。④関係機関の教員と連携しながら,理科(化学・生物・地学・宇宙物理学),数学(算数),技術・情報,脳科学領域における幅広い分野・領域をカバーしたスタンダードコース(ステップ1:10回)を実施した。⑤「鳴門教育大学 科学・技術者の発掘・養成講座」運営委員会による受講生の評価により,プレマスターコース(ステップ2)の進級者を選抜した。
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