研究課題/領域番号 |
17K01034
|
研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
早藤 幸隆 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (40325303)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | 次世代科学・技術者 / 才能育成プログラム / 科学・技術実験教材 |
研究実績の概要 |
平成30年度は,受講生の意欲・能力を伸長させるための才能育成プラン(ステップ2:プレマスターコース,ステップ3:マスターコース)を構築し,以下の研究項目を実施した。 ①選抜した第1期受講生27名を対象にプレマスターコース(ステップ2)及びマスターコース(ステップ3)を実施すると共に,指導教員・チューター学生・運営委員会委員・外部評価委員会委員及び保護者の参加による研究成果発表会を実施した。 ②活動の進行に伴う成長過程(ステップ1~3)を通して,受講生の意欲・能力向上の度合いを定量的に評価する3課題6項目からなる「評価シート(1)潜在的能力(集中力・忍耐力,知的好奇心・意欲の高さ,論理的思考力,科学・技術的知識),(2)専門的能力(科学・技術的思考力・表現力),(3)創造的能力(科学・技術的直感力の程度)」を開発し,個々の受講生の評価をレーダーチャートにより解析し,受講生の成長を把握した。 ③理数・技術領域に意欲と才能が見込まれる中学生(小学5,6年生含む)を広く集めるため,教育委員会,小・中学校の理数科教員,地域の関係機関・団体の協力の下,効果的な募集・選抜方法を計画・実施し,第2期受講生34名を選抜した。 ④第2期受講生に対して,関係機関の教員と連携しながら,理科(化学・生物・地学・宇宙物理学),数学(算数),技術・情報領域における幅広い分野・領域をカバーしたスタンダードコース(ステップ1:8回)を実施した。 ⑤「鳴門教育大学 科学・技術者の発掘・養成講座」運営委員会による受講生の評価により,第2期受講生におけるプレマスターコース(ステップ2)の進級者を選抜した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していた平成30年度の研究計画はおおむね順調に進んでいる。「鳴門教育大学 科学・技術者の発掘・養成講座」運営委員会により選抜した第1期受講生は,希望調査を経て,理科(化学・生物・地学・宇宙物理学),数学(算数),技術・情報領域における教員(研究室)に配属した。1年間のプレマスターコース(ステップ2)及びマスターコース(ステップ3)を全て実施し,「鳴門教育大学 科学・技術者の発掘・養成講座」運営委員会」の承認により,第1期生修了生27名を輩出した。
|
今後の研究の推進方策 |
平成31年度は,第2期受講生のプレマスターコース(ステップ2)及びマスターコース(ステップ3)の実施と共に,第3期受講生の募集・選抜を進める予定である。また,開発した「評価シート」を用いて,講座担当教員・外部評価委員による評価システムにより,5段階評価の平均評点が少なくても半数以上の項目において,ランクの向上を目指す。
|
次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額は,スタンダードコースにおける実験教材費の節減により生じたものである。次年度は,新たな実験教材の開発費と共に,スタンダードコース,プレマスターコース及びマスターコースにおいて,基礎科学領域,理科(化学・生物学・地学・宇宙物理学),数学(算数)領域,技術・情報・工業領域における消耗品費(教材費)と研究成果を学会発表するための旅費として使用する予定である。
|