研究課題/領域番号 |
17K01036
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
大月 美佳 佐賀大学, 工学(系)研究科(研究院), 講師 (20315138)
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研究分担者 |
掛下 哲郎 佐賀大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10214272)
村田 美友紀 熊本高等専門学校, 共通教育科(八代キャンパス), 准教授 (50290838)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 科学教育 / プログラミング教育 / コンピュータ支援教育 / ラーニングアナリスティクス |
研究実績の概要 |
研究計画調書で予定していたプログラミング教育支援ツールpgtracerのJava言語拡張については、その基礎部分となる文法解析部について、JavaCCの文法ファイルを用いた実装の検討をおこなった。ソフトウェア設計支援ツールからの学習データの自動収集については、Eclipseを拡張して作業ログを記録する機能を実装した。収集については現行では手動である。 Astah* Professionalを用いたUML図(クラス図)の自動採点機能および作成履歴データの自動収集機能の実装についてであるが、基礎調査時点でいくつか問題があることが判明したため、テキストのマークアップ記法であるPlainUMLとそのWebUIを利用する方向で再検討をおこなっている。 これらに加えて、ALECSSへのテストケースチェック機能やGit作業実行チェック機能の追加、REMESTへのトレーサビリティ編集・チェック機能の追加、Perseus へのルーチン呼び出しおよびデータアクセス関係の自動抽出をおこなった。 これらのツール群の実装と並行して、熊本高専にてpgtracerを使った授業実践をおこない、pgtracerを用いてプログラミング問題におけるマスクおよびコメントの非表示の影響などについて収集したデータを用いて定量分析し、その結果を国際学会LTLE 2017で発表するとともに、International Journal of Learning Technologies and Learning Environmentsに掲載した。 基盤システム構築のための佐賀大学へのサーバ機導入については、これからである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
UML図の自動採点機能および作成履歴データの自動収集機能の実装についての基礎調査段階で、当初採用予定であったAstah* Professionalでの実装でいくつか困難な点が見つかったためこれを取りやめ、テキストによるマークアップ記法であるPlainUMLとそのWebUIを採用する方向で再検討をおこなった。このためこれら機能の実装が遅れている。その影響で、実験環境の基盤システム構築が遅延している。なお、ツールの開発は概ね予定通り進行している。
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今後の研究の推進方策 |
UML図の自動採点機能および作成履歴データの自動収集機能の実装については、PlainUMLとそのWebUIに変更して対応する。 実験環境の基盤システム構築の遅延については、30年度前期での授業での実験は既存環境を流用して実施し、後期での実現を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していたツールのいくつか(UML図関係)の実装の遅れで、基盤システム構築に遅延が出ており、予定していたサーバ導入ができなかった。今期は、遅れを取り戻して基盤システム構築をおこなう。
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