• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実施状況報告書

科学折り紙を活用した課題解決型(PBL)実験の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K01039
研究機関埼玉県立大学

研究代表者

石原 正三  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (10290727)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード遠隔地Web授業 / 科学折り紙 / 立体構造 / 体験的学習 / アクティブラーニング / 実習教材 / 試行錯誤 / 立体概念形成
研究実績の概要

2020年度の本研究において、COVID-19の感染拡大防止のための緊急事態に対応し、遠隔地Web授業用のブースを実験室内に整備して、対面形式による授業資料を改編するとともに、遠隔地Web授業用に新たなビデオ教材を開発しました。このため、年度当初の研究計画を変更して、学部学生を対象として2017年度から2019年度までに開発してきた、結晶や分子の立体構造を体験的に学習するための実習教材と視聴覚機材を活用して、遠隔地Web授業形式での科学折り紙の実習授業を新たに開発することになりました。
2020年度に新たに開発した遠隔地Web授業形式用の科学折り紙の実習教材では、学生の自己学習と学生相互の情報交換に活用できるよう、対面授業用に用意されていた授業資料をE-Learning教材(WebClassを使用)として学生に公開しするとともに、科学折り紙の制作過程を授業記録として、会議ソフト(Zoomを使用)でビデオ録画して、これもWebClass上に資料として公開しました。なお、実習に必要な折り紙や水引などの資材は、各履修学生宛に郵送しました。
2020年度の取り組みにより、遠隔地Web授業での科学折り紙の実習授業は、対面で実施する場合と同様に、多くの学生が作品制作に積極的に取り組み、個性豊かな作品が制作されました。
なお、高等学校生を対象として年度末の3月に開講された大学の公開講座を利用して、学部学生を対象として開発した遠隔地Web授業用の科学折り紙の実習教材の難易度を調査しました。
2020年度の取り組みにより、開発した科学折り紙の実習教材の有効性が確認され、2021年度における継続研究の必要性が示唆されました。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

当初計画では、保健医療福祉学部の学生を対象とする教養科目「数理科学」での科学折り紙を用いた実習授業で、開発した実習授業の評価を行う予定でしたが、2020年度の延長で、高校生を対象とする公開講座での検証により、科学折り紙の実習活動が立体概念の形成と学習意欲の換気に有効であることが示唆されました。
また、新型コロナ禍に対する対応として、遠隔地Web授業で公開講座を実施したところ、準備した教材とビデオでの説明で十分に科学折り紙の制作方法を教授することができることが確認されました。
今回の公開講座では遠隔地Web講座に海外から初めての参加者があり、日本国内に止まらず、科学折り紙の海外への普及の可能性を感じることができました。

今後の研究の推進方策

2021年度での研究延長申請が受理されたたことを契機として、学内における教養科目としての科学折り紙の実習活動に加えて、小学生から成人に至る、広範な受講生を対象とする実習教材の開発を計画しています。
特に、新型コロナ感染防止を目的として開発した遠隔地Web授業形式を新たに導入して、日本国内に止まらず、海外からの受講者も受講できるように工夫した教材を開発して、科学折り紙の海外への普及を図ってゆきたいと考えています。

次年度使用額が生じた理由

大学生を対象とする科学折り紙の実習授業では、新型コロナウィルス感染予防対策として、遠隔地Web授業での実習授業を行ったため、学生の試行錯誤の期間が十分に確保できなかったため、授業での正多面体の制作などの予行活動なしで作品制作に取り組んだため、実習の材料費が少額になりました。
また、新型コロナウィルス感染拡大のため、年2回開催される形の科学シンポジウムが遠隔地Webによる1回の開催となったため、予定していた北海道でのシンポジウムの旅費が執行できませんでした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 立体概念の形成を支援する科学折り紙教材 Ⅴ,アクティブタッ チを用いた立体概念の導入2020

    • 著者名/発表者名
      石原正三
    • 学会等名
      第89回形の科学シンポジウム

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi