研究実績の概要 |
【研究項目A】「双方向コミュニケーションのための表出手段の分類調査と代替手段・システム開発」に関して 筑波技術大学研究倫理委員会の承認(承認番号:H30-43、及び、承認番号:2019-22)を得て実施した研究活動の成果をまとめ、分析や協議を進め、査読論文としてライフサポート学会へ投稿を行った。その結果、2022年1月に掲載された。 ・吉田幹矢, 河野純大, 磯田恭子, 白澤麻弓, 三好茂樹. 聴覚障がい学生のための遠隔情報保障システムにおける表出機能開発と一対比較法による評価. ライフサポート. 2021; 33 (4): 138-149. 本論文では、遠隔情報保障システムを利用する聴覚障がい学生、健聴の学生、リアルタイムに文字を入力するテイカーからのコメントを含めて分析を試みたものである。 一方、【研究項目B】で扱う「①通信方法」、「②字幕提示方法」そして「③字幕作成方法」等の影響から生じるライムラグによる「双方向性コミュニケーションのリアルタイム性」を改善するための通信サーバに関する調査や開発も進めた。試作システムを構成し年度当初から動作の検証を行った。従来のシステムに比較してリアルタイム性が向上し、現在、50以上の教育機関・団体に利用して貰っている。今後更にニーズに調査を進め、技術動向を確認しながら、活用頂けるシステムへと改善していきたい。この内容に関しては、筑波技術大学の紀要である筑波技術大学テクノレポートに投稿中であり、掲載後は筑波技術大学のウェブサイトから自由にダウンロード可能となる。
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