研究課題/領域番号 |
17K01074
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
森本 康彦 東京学芸大学, 情報処理センター, 教授 (10387532)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 教育工学 |
研究実績の概要 |
本研究では,(a)シームレスな学び支援システム,(b)思考プロセス外化・自己調整支援システム,(c)アクティブ・ラーニング学習評価支援システム,(d)学習記録 蓄積・管理・可視化知的データベース,をサブシステムとする,学校と家庭等を時空を超えてシームレスにつなぐ学びを支援する統合システムを開発する。 現在までに,(a)と(d),(b)と(d),(c)と(d)をそれぞれ組み合わせて,三つのシステムを設計し開発を行ってきた。試運用および実験は,それぞれのシステム毎に行っているが,今後も無理に統合する必要はなく,上手く連携することで目的は達成可能であると考えている。ただし,(a)に関しては,実験の結果,想定していた効果が期待できない可能性が高いと判断したため,提案モデルの再構築を行い,現在改造を行っており,完成し次第,再度実験を行っていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画に則り,研究のまとめを行っていく予定である。 各サブシステムは,個に応じたリフレクティブ・ラーニングを共通的に支援するための仕組みを有しているため,学びの振り返りを効果的に行うための方法や仕組みをさらに検討し,組み込むことを行った。具体的には,学校教育の中で育成すべき資質・能力を新学習指導要領から抽出し,学力の三つの柱に対応させ整理を行い,さらに,そのなかの二つの柱である「思考力・判断力・表現力等」と「学びに向かう力・人間性等」に分類された各資質・能力の育成を促す振り返り用のプロンプトを提案した。これらプロンプトをタイミングよく提示する仕組みをモデルとして開発し実装したことで,学習者の学びの振り返りを促進させることを可能にすると考えている。 これらの成果は,最終的にシステム開発および実運用に活かしていくことができる。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画に則り,システム開発を行っていく予定である。 しかし,統合システムとしてどのような形に収束させるかは更なる議論が必要であるため,サブシステムごとに独立して開発していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
(理由)国際会議での研究成果の発表が,研究のスケジュールの変更から持ち越しになったため,そのための旅費や参加費などの予算を次年度に確保した。 (使用計画)次年度中に、国際会議で研究成果を発表する。
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