研究課題
2018年度の本研究の目的は「言語聴覚士養成教育における教育ガイドラインとモデル・コア・カリキュラム」を完成させることである。方法は言語聴覚士協会諮問委員会で案を作成し、学会や言語聴覚士協会のWEBサイト等で言語聴覚士や関連職種・関係者に発表・公表し意見を収集した。その意見を加味し案を修正させた。また、養成校教員にアンケート調査を行い、その結果も反映させた。その結果、2017年度までに未完成であった専門基礎分野を委員会で討議し案を作成した。特に、今回は言語聴覚士養成教育ガイドラインの体裁を整え、モデル・コア・カリキュラムの全体的な繋がりを考慮した。この案を2018年6月の第19回日本言語聴覚学会前日に開催された日本言語聴覚士協会教育部主催の教員交流会で「言語聴覚士養成教育ガイドラインとモデル・コア・カリキュラム」の最終報告とし発表し、養成校教員から意見を収集した。同上学会でパネルディスカッションを開催し、同上学会で3題ポスター発表をした。同年8月に第31回全国リハビリテーション学校協会教育研究大会・教育研修会前日の言語聴覚部門教員研修会で「言語聴覚士養成教育ガイドラインとモデル・コア・カリキュラム」の最終報告をし意見を交換した。同研究大会で3題口頭発表をした。以上の発表ごとに参加者から意見を聴取、その意見を参考に修正を重ね、最終案として平成30年9月に「言語聴覚士養成教育ガイドライン」を完成させ、冊子を作成した。これを全国言語聴覚士養成校と関連学会、行政関連部門に配布した。言語聴覚士協会ホームページの会員ページに「言語聴覚士養成教育ガイドライン」としてPDFファイルを掲載した。
2: おおむね順調に進展している
当初予定していた、「言語聴覚士養成教育における教育ガイドラインとモデル・コア・カリキュラム」が完成したので、予定通り進行していると考えている。
今後は、完成した「言語聴覚士養成教育における教育ガイドラインとモデル・コア・カリキュラム」が実際の養成校のカリキュラムに適応できるのか調べる必要がある。モデルとなるカリキュラム例を作成することと、カリキュラムの改定や編成を予定している養成校とともにカリキュラムを作成することを準備している。また、本研究進行過程で多くの教員と言語聴覚士から要望されたことは「臨床実習」の評価を全国統一してほしいということであった。その基礎資料も収集する予定である。
2018年度は委員会開催を6回計画していたが、「言語聴覚士養成教育ガイドライン」が完成したので、委員会は5回の開催で終わった。そのため、委員の旅費と会議費が減少し次年度使用金が生じた。使用計画としては、大分、名古屋の学会で発表する際の旅費と宿泊費に充当する。 また、台湾で開催される31st World Congress of the IALP (International Association of Logopedics and Phoniatrics)で発表する。スリランカコロンボで開催されるWORLD DISABILITY & REHABILITATION CONFERENCE 2019のアカデミックパートナーシップを提携し、目白大学で一つのセッションを開催する。これらの学会に参加するための交通費、宿泊費、参加費を研究費から支出する。台湾は研究協力者の倉智雅子氏も同行し、同氏の分も科研費から支出する。臨床実習評価に関する会議を開催するために、依頼した委員の交通費と会議費に研究費を使用する。
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リハビリテーション教育研究
巻: 25 ページ: 108-109
巻: 25 ページ: 110-111
巻: 25 ページ: 112-113