研究課題/領域番号 |
17K01098
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
越智 洋司 近畿大学, 理工学部, 准教授 (80314847)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 身体スキル検出 / センシング技術 / 学習支援システム |
研究実績の概要 |
本年度は、昨年度からの継続テーマである「書き方スキル」「演奏スキル」「体操スキル」の3つに対象領域の他に、新たに「ハンググライダー操作スキル」について研究を進めてきた。 「書き方スキル」の取得については、画像認識と特徴量抽出の手法とを組み合わせて、書き方スキルの検出手法の実装を進めた。 「演奏スキル」を対象とした教育・学習支援システムについては、ドラム演奏の支援を対象としたシステム開発を進め、ドラム演奏時のスキル分析の手法を提案し実装した。その成果の一部は国内会議でも発表した。学会誌への論文投稿の準備を進めている。「体操スキル」については、ラジオ体操を対象に実装を進めた。「ハンググライダー操作スキル」については、ハンググライダー飛行時のGPSデータを用いて、そのスキルを分析するためのツールと、機械学習におる分類器の研究を進めた。スキル分析の手法については、国際会議と国内会議で発表し、それぞれで優秀発表賞を受賞した。 これらの研究の成果は、今年度も学内のイベントにておいても継続して公開をしており、プロトタイプシステムを用いたデモや、一般参加者に対する試用から、各システムの有用性が示唆された。 また、ドイツのリューベック大学への研究調査出張では、同大の研究グループの施設を利用して、「松葉杖スキル」のスキル検出のプロジェクトを立ち上げることになったが、新型コロナ禍の影響で中断する状況となり実験結果を得る段階に至っていない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2019年9月より在外研究によりドイツへ滞在しているが、滞在先の研究プロジェクトへの参加による取り組みと、本研究課題に関する研究環境の整備に予想以上に時間がかかってしまい、実験環境の再現が困難なことも明らかになり、関連するテーマについての研究遂行が困難な時期が続き、データ解析と評価の点で遅れが出ている。
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今後の研究の推進方策 |
「松葉杖スキル」のスキル検出のプロジェクトについては、新型コロナウィルスの影響で滞在先の実験施設が使えない可能性も残されており、状況により取りやめる場合がある。その他の研究プロジェクトについては、日本帰国後(9月以降)に再開することで半年分の遅れを取り戻す。主に、データ分析と評価ならび研究成果の公開(学会発表、論文執筆等)である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2019年9月より在外研究によりドイツに滞在しているが、滞在先の研究プロジェクトに関する取り組みと、本プロジェクトに関する研究環境の整備に予想以上に時間がかかってしまい、関連プロジェクトについての研究遂行が困難な時期が続いたため、半年分の遅れが出ている。 帰国後(2020年9月)は、速やかに研究プロジェクトを再開し、データ解析と評価ならびに成果発表を行う。
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