聴覚は視覚と比較すると、得られる情報量が少なく日常的に意識する機会は少ない。しかし、後方や壁の向こうなど、視野外の情報を得ることができる点はとても重要である。 本研究の目的は、環境音を視覚化するシステムを開発し、聴覚障害学生を支援することである。特に、聴覚障害者が遭遇すると思われる、危険に関する環境音に特化して取り扱う。このシステムは、8チャンネルのマイクアレイを使用して音を収集し、ロボット聴覚ソフトウェア「HARK」を使って音源の方向と距離を認識させる。またその通知には、我々が以前の研究で開発した「臨場感フォント」を使用する。臨場感フォントはマンガの手法を用いた音の表現方法である。
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