研究実績の概要 |
これまで,本研究では,特別支援学校と連携し,教育現場や普段の生活において必要となる視機能や動作の実態把握を行い,それに基づいたe-AT教材の開発を行 い,その機器の活用を社会実装という形で実施してきた.利用する障がい児の実態に合わせた機器の段階的調整を行ない,e-AT教材を利用することによる自立的活動を促し,その利用価値の評価と波及効果の検証を目指している. 1つ目に開発に取り組んでいる,車いす走行時のサポートシステムの開発において,コントローラやスイッチと車いす制御装置の改良を行った.また,視線入力での電動車いすの走行においても検討し,操作性や安全面や不快感などの調査を行った.視線での入力に関しては,注視する時間や曲がる際の走行において、うまく走行できない場合があるため、視線と手指動作などを組み合わせた形での操作を検討し,安全に走行できるインターフェースの開発を進めていく予定である。現在,特別支援学校での検証が難しい状況であるため,試作したシステムを児童・生徒に使用してもらうための安全面での検証を進めているところである, 2つ目は,言葉と事象の関連付けを促しつつ, ろうあ児がことば学習を行えるアプリケーションの開発を進めてきた.現在,児童生徒の自主学習のためにアプリケーションを使用してもらっているが,ろう学校からの要望があり,今年度は,学習状況を評価するための指標の検討を行った.実際に学習した言葉を語彙として習得できているかどうかの確認,助詞の習得への応用などが要望としてあった.自然言語処理を用いてアプリケーション上で,添削を行うシステムを開発し,実際にろうあ者の方が作成した文章を用いて,評価指標となるのかの検証を行った.
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