発展途上国の環境向けの教育支援システムとしてユニットを開発した。学校間にユニットを設置することで,不安定なネットワーク上で安定したコンテンツ共有環境を実現した(機能①)。また,ユニット個々のバッテリー充足率や消費電力量から稼動可能時間を可視化した(機能②)。最終年度にネパール現地で稼働実験を行った結果,機能①は問題なく動作した一方で,機能②は現地で入手可能なバッテリーと計測センサーが合わず,うまくデータを取れない問題に直面した。また,停電が発生した際に,バッテリーへの切り替えがうまく働かず,システムがダウンしてしまう不具合が生じた。実運用には課題が多く残されていることが明らかとなった。
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