研究課題/領域番号 |
17K01108
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
西岡 貞一 筑波大学, 図書館情報メディア系(名誉教授), 名誉教授 (60436285)
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研究分担者 |
辻 泰明 筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (30767421)
鈴木 佳苗 筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (60334570)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 映像制作 / 学習パッケージ / メディア教育 / ワークショップ / ルーブリック |
研究実績の概要 |
本研究では、映像制作に対して専門知識を持たない一般学生が、メッセージを伝えるための映像制作スキルを習得するための学習パッケージ(学習プログラ ム、教材、評価手法)を開発することを目的としている。 映像制作は企画、撮影、編集の3つの行程で構成される。本研究では、これまでに撮影・編集を学ぶための学習パッケージの開発と評価を行った。平成30年度は学習者を学芸員に限定し、展示資料の解説映像を制作するための学習パッケージを開発し、その有効性を評価した。 令和元年度は、これまでの成果を元に、学習項目を企画を含む内容に拡張した学習パッケージの開発を行った。そして学習プログラムの対象者を一般学生として評価実験を行った。企画に必要な調査・取材・分析能力の学習項目として1)文献調査方、2)相互批評法、3)構成法を取り上げた。教材として構成・相互評価のためのルーブリックを開発した。限られた学習時間の中での学習効率向上を目指し、対面型の授業と各自が独自で実施する実習を組み合わせた反転授業形式の学習プログラムを開発した。この学習パッケージを用いて、筑波大学の学生60名を対象に実験授業を行った。学習パッケージに対して1)履修学生による授業評価、2)映像作品に対しての履修学生同士の相互評価、3)映像制作の専門家4名による映像作品の評価という3種類の評価を行った。 その結果、学生同士が映像作品を相互評価することにより、企画における各自の課題とヒントが具体的になることが明らかになった。また、ルーブリックは相互評価を行うために有効なだけでなく、初学者が初めて映像の構成を行う際の有効な参考資料となることが明らかになった。
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