研究課題/領域番号 |
17K01110
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
森 秀樹 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 研究員 (30527776)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 小学校プログラミング教育 / ものづくり教育 |
研究実績の概要 |
2019年度は、2018年度までに開発した小学校プログラミング教育に関わる約2時間の授業を東京都と神奈川県の小学校3校(6年生計5クラス、1年生1クラス)で実施した。また、特別支援教育の一環として、神奈川県横浜市内の小学校3校の高学年児童を対象に通級型指導教室でも実施した。学校外でのワークショップとしても、同様の内容を埼玉県のコミュニティセンターおよび神奈川県の科学館、各1箇所で実施した。 さらに新しい授業として、遠隔地にある小学校とTV会議で結んで実施する3回計6時間のプログラミング授業を開発し、島根県の小学校で5-6年生を対象に実施した。特別支援教育では4回の継続実施で行う8時間の授業を開発し、神奈川県内の通級型指導教室で実施した。短時間(1コマ45分)で実施できる小学校プログラミング教育についても開発し、神奈川県内の小学校5-6年生合計50名を対象に実施した。 プログラミング教育を通じた学び、学びそのものに焦点を当てたプログラミング教育実施のための教員研修を企画し、現職の小学校教員および教員志望の大学生を対象に研修を実施した。 2019年度までの研究成果については、第7回日中教育工学フォーラム、日本教育工学会2019年度秋季全国大会、Interaction Design and Children conference 2019、FabLearn Asia 2020で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
複数の小学校、特別支援学級で開発した小学校プログラミング授業を実施できた。また、授業外でもコミュニティセンターと科学館で同様の内容をワークショップとして実施するとともに、小学校の課外活動としても実施することができた。さらに、新しい試みとして遠隔での授業と特別支援学級での複数回の継続でのプログラミング授業を開発し実施した。また授業のデザイン、運営方法についてもまとめ、教員研修として提供することができた。児童の学びに焦点を当てたプログラミング授業のデザインと運営について、国内外の関連学会で発表した。
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今後の研究の推進方策 |
引き継き、本研究での成果(小学校プログラミング授業・ワークショップカリキュラム、授業開発と実施方法)について取りまとめを行い、関連学会等で発表する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の拡大で参加予定であった学会全国大会が開催中止となったため、2020年度開催の全国大会で研究発表を行う。
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